映画『プロジェクト・ヘイル・メアリー』(原題:PROJECT HAIL MARY)が、ソニー・ピクチャーズ配給で2026年に全国の映画館での公開が決定した。
原作は、『火星の人』が映画『オデッセイ』として映画化されたアンディ・ウィアーの同名小説。2021年5月の刊行直後に、ニューヨーク・タイムズのベストセラー・リスト1位を獲得。ロサンゼルス・タイムズ、ウォールストリート・ジャーナルと名だたる大手媒体でもベストセラー・リスト入り常連となり、わずか半年でミリオンセラーを達成。マイクロソフト創始者のビル・ゲイツが選ぶ「2021年に読んでおくべき5冊の課題図書」や、バラク・オバマ元大統領の「2021年のお気に入りの本」にも選出されたほか、科学専門家も“号泣必至”と熱烈に推奨するなど、非常に高い評価を受けている。
日本では2021年12月に早川書房から刊行されると、日本国内でも優秀なSF作品およびSF活動に贈られる第53回星雲賞<海外長編部門>を受賞、さらに小島秀夫、佐久間宣行、星野源をはじめとする著名人がこぞって推薦したことで、SNSでも「ネタバレに遭う前に読んでほしい︕」という叫びにも似た口コミが広がり、“何も言えない”ネタバレ厳禁の作品として注目された。

実は、「プロジェクト・ヘイル・メアリー」の映画化を最も強く推し進めた人物は、本作で主人公を演じる俳優ライアン・ゴズリング本人だった。ゴズリングは刊行前の原稿を手にしてすぐに作品に夢中になり、読み終える前から「この壮大な物語を映画にするには、“彼ら”しか考えられない」と確信し、自ら『スパイダーマン:スパイダーバース』でアカデミー賞®長編アニメーション賞を受賞した2人組クリエイターのフィル・ロード&クリストファー・ミラーの監督起用をスタジオに働きかけた。その情熱的な行動が実を結び、ロード&ミラーが正式に監督として参加。自らもプロデューサーとして参画し、さらに『スパイダーマン』シリーズ成功の立役者であるプロデューサーのエイミー・パスカルも加わった。脚色はアンディ・ウィアーの『火星の人』を映画化した『オデッセイ』を手がけ、アカデミー賞®脚色賞にノミネートされたドリュー・ゴダート。ゴズリングの情熱と行動力が、この映画化プロジェクトに最高のクリエイターチームを集結させたのは間違いない!
予告は、中学校で科学教師として働く主人公ライランド・グレース(ゴズリング)が宇宙船の中で昏睡状態から目覚めるところから始まる。なぜ宇宙飛行士ではない、いち教師が宇宙にいるのか…。グレースが記憶を辿っていくなかで、自身が“ヘイル・メアリー計画”に参画していることを思い出す。それは、太陽系の破滅的な危機によって滅亡に瀕した地球と人類を、グレースが解決するという“イチかバチか”のプロジェクトだった!
宇宙でひとり、ミッションを続けるグレースだったが、危機に挑んでいたのは、彼ひとりではなかった──
■映画『プロジェクト・ヘイル・メアリー』US版予告 2026年 全国の映画館で公開
ポスターには、宇宙船ヘイル・メアリー号の窓から宇宙にただよう“何か”を見つめるライアン・ゴズリング演じる中学校の科学教師ライランド・グレースの姿が捉えられている。

2026年 全国の映画館にて公開